Sunday, December 25, 2011

日本に帰ると憂鬱な理由がなんとなくわかった

12/23~29まで日本に帰国中。
本来なら、自分の生まれ育った国に帰ってくるというのは嬉しいものなんだろうけど、
いつからか日本に帰るということが憂鬱になってきた。
今回は特にそう。冬が嫌いだからっていうのも半分くらいあるけど、
街を歩いていたら何ともいえないネガティブな気分になった。


なんでなんだろうと電車に揺られ窓の外を眺めながら考えてたら、
スッとひとつの答えが浮かんできた。
「自分はこの国の生活に飽きてしまったんだ」と。


そうかそうか、そうなんだ。
それがきっと僕が日本にいて楽しく感じない理由なんだとわかった気がした。


考えてみれば僕が中学生だった頃といまって何も変わっていないように思える。
少なくとも僕の周りでは。
街も人もテレビの番組も、クリスマスの過ごし方も、何もかも変わってない。
唯一変わったのは、社会人になった自分には十分なお金ができて、
昔は行けなかったような店に入れたり、変えなかった物が買えるようになったくらい。
ゲームでいうと、レベルは上がったけど戦っているステージは変わっていない感じ。
根本的には僕を取り巻く世界は変わっていない。


じゃあ逆に僕は何を求めているのかというと、
大雑把にいうと「前に進んでいるワクワク感」で、
ステージが変わったときに出てくる新しい景色、違うタイプの人達、
今までは見たことのないアイテムから、チャレンジングな敵、
そういった新しい世界を求めているんだと思う。


しかも、ただ単に新しいだけじゃなく、
「経験を積んで自分のレベルが上がり、それで且つ次のステージに進んでいっている」
そういう開拓・冒険感こそ自分の求めてるものかと思う。


サンフランシスコやマニラでの生活は楽しかったし、
シンガポールやジャカルタへの旅行も刺激的だった。
別に日本がそういった国/都市より劣っているかといったらそういうわけじゃない、
ただ僕個人、日本に帰るとその冒険感を感じることができず、
逆にシュンシュンシュンと萎んでいってしまう感じがする。


日本はご飯美味しいし、慣れしたんだ友達もいる。
でも帰ると憂鬱というか、元気がいまいちでないのはそのせいなのかもしれない。

Friday, December 23, 2011

フィリピンのクリスマスパーティ (2年目)

またやってきたクリスマスシーズン。
去年に続き、会社のクリスマスパーティは2回目。

フィリピンはカソリックの国だけあって、クリスマスの盛り上がりようは半端ない。
月の終わりにberがつく、Ber monthといわれる9月(September)から、
クリスマスのお祝いが始まり、11月中旬に一度落ち着きを見せて、
12月にはグググっとピークを迎える。

会社でも福利厚生の一環として、クリスマスパーティには厚めに予算を割いて、
ちゃんとしたパーティを開くことにしている。
去年は全部自分が取り仕切ってたんだけど、
今回はさすがにそんな余裕はないので、パーティの1ヶ月前にパーティ実行委員会を結成して、
一通りスタッフに取りまとってもらった。そんなことができるのも組織の成長の証。

幸か不幸か、今年のパーティのホストは唯一のオカマ社員Bryan (女名 Breanna)に決まり、
場所は高級モールのカラオケ、ディナー付き(白米はもちろんお替り自由)、
ドレスコード有り、パーティテーマはNaughty and Nice、という意味不明なパーティに。

パーティ前の記念写真

ホストのBryan (左)

ビュッフェ(お替り自由)

クリスマスプレゼント

仕事はシフト制なので、めったに社員が全員集合することはないんだけど、
こうして見てみると、17人の社員のうち16.5人(Bryanも入れて)は女性なのかと改めて驚いた。
パーティは、Bryanの用意したゲームがあまりに卑猥すぎて一瞬会場に戦慄が走ったけど、
皆笑いに笑って、マイクを取り合いながら歌って、白米もたらふく食べて、みんな楽しそうだった。

チーム戦での出し物は本当に面白くて、
特に専属清掃員のCherwinが小悪魔の格好で踊りながら、
スイカをナイフで彫ってバラの花にしてみせたのは圧巻。





去年の12月では10人だったチームが、
今年に入って9人増え、ちょっと大きすぎるかもねと言っていたオフィスも手狭になり、
来年の1月には新オフィスに移転する。

来年もいいクリスマスが過ごせるように、もっともっといいチームにしていかないと。

Sunday, December 11, 2011

「長い目」で見る重要性

以前、オペレーションでミスを防ぐためには、
単調タスクと考えるタスクを分ける必要がある」と書いた。
マニュアル化できる業務は徹底的にマニュアル化し、
社員のインサイトやクリエイティビティが必要になるものは、
別に切り出して采配する必要があるというもの。


ただそれには弊害があって、こちらでも書いたけど、
フィリピンではマニュアルに盲目的に従ってしまう人が多いことから、
イレギュラーなことが起きた時や、マニュアル自体に間違いがあったときなど、
方向修正できず、間違った方向に突き進んでいってしまうことがある。


「マニュアル化」と「自分の頭で考える」というのは、
相反する考えなわけで、それをカバーするにはそれなりの施策が必要になる。
僕達は、フィリピン人と日本人社員の間にミドルマネジメントを立てて
彼ら、彼女らを育成し、蜜にコミュニケーションをとっていくことで解決しようとしている。
この施策は、業務を管理するだけでなく、問題があったときにフレキシブルに対応や、
見えない問題の早期発見にとても役立っていると思う。


なので業務のミスをなくすために、
ミスをしないような仕組みをつくる、という短期的施策と、
盲目的に仕組みを従いすぎないように人を育てる、という長期的施策をとっている。


それにも関わらず、最近ちょっと大きなミスが発生した。
簡単にいうと、業務で使う重要な数字を間違って入力しており、
そのミスに連動して業務上の他の数字にも大きな影響を与えた。
幸いクライアントには影響はなかったのだけど、
ミドルマネジメントもそれに気づかなかったというのが更に問題になった。


問題を発覚したときは、
イレギュラーな問題ではあるけど、ちょっと考えればわかるなことが、
なんでミドルマネジメントが気づかないのか、と怒りそうになった。
でも冷静に考えてみると、今回の一件は僕達が「ミドルマネジメントはこれくらいできるべき」という期待を元にして見ているからそう思えるわけで、
長期的な施策の中で生まれたミスは大事にせずグッとマネジメントはこらえないといけない。


仕組み作りのような短期的な施策でミスがあった時は、
責任の所在をはっきりさせてPDCAをグルグル回す必要がある。
でも、人の育成のような長期的な施策でミスがあったときは、
上の人間が堪えないといけないことも多くあるんじゃないかと思う。
またそういうミスがあっても当事者を強く責めずに、
「長い目」で見て、かばってあげるのもマネジメントの仕事のひとつなんだと思う。


Saturday, December 10, 2011

雇用を守る責任

いつもお世話になっている砂川さんがうちのスタッフについて書いてくれた。
人としてのクオリティ

ブログはうちのオフィス専属のJanitor (清掃員)についてなんだけど、
彼はめちゃくちゃ勤勉+積極的で、
たまにメッセンジャーみたいなことをしてくれてる思ったら、
こちらが頼んでいるわけでもないのに、アドミン業務までサポートしてくれている。
しかも、過去にクルージングシップで働いていた経験があって、
ナイフ1本あれば、スイカで花の彫刻を作れちゃう多才な彼。

入社したときに撮った写真

彼は結婚していて養う家族がいる。
だからこそ定職を見つけられてすごく嬉しかったんだと思う。
彼だけでなく、うちで働く社員の殆どは若くても既に一家の稼ぎ頭だったり、
子供がいたり、養う家族がいる。

そんな彼らを見ていると、自分にはビジネスを成功させる責任だけでなく、
彼ら彼女らの雇用を守る責任もあるんだと強く感じる。

日本で働いているときは、そんなことちっとも考えなかった。
でもフィリピンみたいな発展途上国で働いていると、
それはとても自然でリアルな責任感なんだと思う。

Monday, December 5, 2011

仮説検証できないフィリピン人

うちの社員は本当に真面目な子達が集まっていると思う。
地頭もいいし、英語力もネイティブ並み。
1年半フィリピンで働いて、フィリピン人の優秀さには何度も驚かされてきた。
(ただしトップレベルの大学を卒業している人だけ)
しかもこの能力で日本人の給与の10分の1とか、
日本、本当にやばいんじゃ…と考えさせられる。


一方、やっぱりフィリピンじゃ日本は絶対超えられないなと思うことももちろんある。
僕はフィリピン人に一番欠けている能力は「仮説検証する力」だと思う。
噛み砕いて言うと「自分の頭で考える力」「工夫する力」など。


優秀なフィリピン人は与えられた仕事はしっかりとこなす。
自分のやるべきことが定められ、明確な指示さえあれば、どんなに単調な作業でも黙々とこなしてくれる人が多い気がする。
ただそれと引き換えに、指示やマニュアルを盲目的に従って、神風特攻隊のように間違った路線一直線に進んでいってしまうことがある。


例えば、見積りオペレーション1つをとっても、
本来ならば、状況に応じてどうやったらより多く受注できるのか考えるのは仕事のうち。
それが、単に会社のシステムを使って機械的に見積りを出すだけに留まっていたり、
悪いときにはイレギュラーな要求を、何も考えずにマニュアル通りに対応してクライアントを怒らせてしまうこともある。
そんなの序の口で、最近もっとたちの悪い神風が何機も突撃、爆破していて正直参ってる。


日本人なら、何らかの指示や施策があったとき、
状況に応じて「あれ、これは本当にこれでいいんだろうか?」
と疑問を持ち、上司に質問したり、自分で方向修正できる。
「こうあるべき」という仮説に対して、「本当にそうだろうか」という検証ができる。


一方、フィリピン人は過去の植民地支配の影響なのか、
教育のされかたの問題なのか、国民性なのか、
第三者の決めた仮説に対して、疑問を持てない、工夫ができない人が多いと思う。


最近、日本人は自分の頭で考えていないと、ちきりんがブログで言っていたけど、
フィリピン人と比較したら、むしろ比較にならないくらい考えてると僕は思う。


だからといって「フィリピン人は使えない」と結論づけるのではなく、
いかにそういう人達をマネジメントするかが、この国でビジネスをする上での要だと思う。
最近は問題続きなのだけど、また今度それも含めて一度マネジメントは何をするべきなのか整理したい。

Monday, November 28, 2011

【旅ログ】Jakarta


「ジャカルタは誘拐が多いから、車なしで街を歩き回るなんて自殺行為だよ」
と学生の時にインドネシア人の友達と交わした会話が、僕の中のジャカルタの第一印象。
イスラムの国でテロも多くて、治安も悪くて、街も汚い。
そんなステレオタイプがいつの間にか出来上がっていた。


今回Thanks Giving Holidayに合わせて実際行ってみると、
その悪いイメージは綺麗さっぱり払拭された。
街は綺麗だし、治安もいい、人のモラルも高いし、宗教色もそこまで強くない。
比較基準がマニラだったというのもあるのだけど、
ジャカルタの発展具合に度肝を抜かされて帰ってきた。


特に人のモラルの高さには驚いた。
マニラにいると、殆どのタクシードライバーはボタっくろうとアホみたいに高い値段をふっかけてきたり、街中の警察はショットガンを抱えてウロウロしてるし、この前XXXで強盗にあったなんてニュースは日常茶飯事、というかもはやニュースにもならない。
街全体に「騙すか騙されるか」みたいな怪しい空気が漂っている。
一方ジャカルタは、タクシーの運転手にしても、街ですれ違う人にしても、そんな怪しい雰囲気を感じることはなかった。僕が観光で来ているから気づかないだけかもしれないけど。


一番衝撃的だったのは、ジャカルタで働いてる先輩がレストランに財布を忘れてきたときのこと。財布の中には10万円近い現金とクレジットカードが入っていた。現地の人にとったら年収くらいの額。それなのに、数時間後に財布がないことに気づいてレストランに戻るとしっかりレストランのマネージャーが保管してとっておいてくれた。1円も盗られてなかった。
マニラなら99%財布は戻ってこない。


インドネシアは、島国のためロジスティクスを整備しづらいことや、
政治腐敗、多民族多言語と、問題は多くある。
でも、2億3千万人という世界で4位の人口、そしてこの勤勉で誠実な国民性。
この国は伸びていくんだろうなと直感的に思った。


今回の旅行は数週間前に直感で決め、
現地に着くまで(着いてからも)全くノープランだったので、いろんな人達にお世話になった。

ジャカルタで働いている同じ会社の先輩と同期には、
アパートに泊まらせてもらって、ご飯にも連れて行ってもらった。



Facebookに「ジャカルタ行くよ」とポストしたら、
大学時代、同じ授業をとってたインドネシア人の子がレスしてくれて、
その子とその子の彼氏がナイトマーケットを案内してくれた。



あと最終日にはCouchSurfingの友達とランチして、
ローカルのモールと、ドリアンのスイーツのお店に連れていってくれた。
CouchSurfingに関してはこちら


僕は旅行するのに、遺跡や博物館を回ったり、
地球の歩き方に書いてあるお薦めスポットを回ったりするのは好きじゃない。
モノには興味があまりないので。
やっぱりこうやって現地に住んでる人と会話するのが一番楽しい。
それでローカルの人のみぞ知るところなんかに連れて行ってもらったらより楽しい。
旅行はやっぱりヒトありき。


だからそのために世界中に友達を作りたい。
大学の知り合いや仕事関係では、そんな新しい出会いはめったにないから、
今年の残り1ヶ月と来年はもっと積極的にCouchSurfingを使っていきたい。

今年も残りわずか。
次の旅の目的地は年末のバリ!

<写真まとめ>
20111128 Jakarta


Saturday, November 19, 2011

週末スタッフランチ



新しい日本人マネージャーが先週からマニラ入り。
「チーム」をより強い「組織」にしていくべく改革が進んでる。
英語も喋れて経験も豊富な人で一緒に働いてて面白い。

その人の歓迎も含めて、今日は僕のアパートでスタッフとランチパーティ。
ちょっと誘うのが急だったのだけど、全体の3分の1ぐらいのメンバーが来てくれた。
前日にLittle Tokyo行って食材を買い込み、
ミートソーススパゲッティ、お好み焼き、ラーメンと、
フィリピン人の好みど真ん中な炭水化物コースを作ったら、
「マサラップ!!(タガログ語でオイシイ)」って言ってガツガツ食べてくれた。

小さいチームだから出来ることだけど、
こうやって上司と部下、日本人とフィリピン人みたいな壁を壊していくイベントは大切だと思う。
仕事上の信頼関係だけじゃなく、こういうパーソナルな付き合いを重ねることで生まれる「家族的な」信頼関係はフィリピンではより重要。(以前も何回か同じような記事を書いたけど

仕事のためだけじゃなくて、こういう集まりって個人的にもすごく好き。
「Bryan (うちのオカマスタッフ)って毎日女性ホルモンのピルを飲んでて、常に微熱があるらしいよ」
とか、
「しかも、毎日お風呂で牛乳使って体洗ってるらしいよ」
とか、
今日もいろいろ笑わせてもらった。
いいチームだ。

Happy weekend!

Monday, November 7, 2011

しょっぱいチャイティーと仕組み化



昨日インド料理屋で夕飯を食べていて、チャイティーをオーダーした。
友人と話しながら特に何も考えずにチャイを一口飲むと、


!?


激しょっぱい!

「いやそんなはずはない、多分本場のチャイだから渋いんだ。さっきインド人いたし」
と思って、もう一口飲んでみると、、、やっぱりしょっぱい。

これはおかしいと思ってウェイトレスに聞いてみると、
厨房で何やらゴニョゴニョやって帰ってきて、
「サー、どうやらシェフが間違えて塩をいれてしまったようです。ソーリー。」と苦笑い。
昭和の笑い話ですかと思いながら、厨房に戻されるチャイを見つめる。

日本なら絶対こんなことは起きないはず。
というか海外いろいろ行ってるけど、こんなの人生で初。



ちょっとあまりにショックで、何でそんなことが起きたんだろうと少し考えた。
これは料理のレシピが悪いとか、従業員の質が悪いとかの話ではなく、
マネジメント(料理人)が料理のプロセスを仕組み化できてないからじゃないかと思った。

以前、オペレーションの中で単純なタスクと考えるタスクは分けるべき、ということを書いた。
黙々とこなしていくようなタスクは仕組みまで落とし込んで、「考える」というステップを完全に排除するべきという内容。
仕組み化されたタスクは、この場合はこう動くという次のステップが明確にされているので、
業務スピードも上がるし、クリティカルな問題が起こることもなくなる。
でも、そこに「考える」という判断をする機会を与えてしまうと、
たまに「うっかりと」致命的な間違いを起こしかねない。


今回のインド料理屋のケースも多分そうで、
砂糖と塩は同じような容器に入れられて、特にラベルとかも貼らずに置かれてたんだと思う。
なので、シェフが集中しないで何となく砂糖だと思って掴んだものが実は塩だった。

自分が過去キッチンで働いていたときは、
調味料は色の違う容器にラベルも貼られて置かれていて、
それ以外にも、フライパンはここ、海老はここ、キャベツはここ、という風に、
全てが常に所定の場所に置かれていた。
なので、料理しているときに「あれ、ゴーヤはどこだっけ?」なんて風に探さないで済む。


仕組み化というのは単なる効率化だけでなく、
ケアレスミスを減らすのにもものすごく重要になってくる。

という感じで、「うん、これはきっと仕組みの問題」と片づけたいけど、
チャイを片付けた後、まったく反省の色がなくヘラヘラしていたウェイトレスを見て、仕事に対する責任感の欠如っていうのも絶対あると思った。
これはフィリピンの国民性だから変えられないことなのか。
そもそも日本が特殊なのか。よくわからん。

Sunday, November 6, 2011

モチベーションについて

先週の金曜日、スタッフの1人が退職することになった。
実は、数ヶ月前からチームリーダーに「彼女の仕事へのモチベーションが低くて困っています」という相談を受けていた。
それで先日、業務評価、勤怠、面談など全ての評価を考慮した上で、
「この職場は君に向いてないんじゃないかな」と、こちらから退職を勧めることになった。

これでスタッフの退職は立ち上げから数えて4人目。
1人目は家庭の事情、2人目は転職、
そして今回のスタッフを含めて、あと2人はモチベーションの問題。

最初の2人は僕達はどうしようもできない部分だし、そこまで問題にしていないけど、
モチベーションの問題というのは結構組織に取ってクリティカルで、
どうにかならないかと頭を抱えている。

「仕事に対するモチベーションが上がらない」というのは、
オペレーションという業務をする以上避けられないことだとは思う。
しかも、それがBtoBビジネスで、マーケットは海外で(フィリピン人にとって)、
日々単調な業務で、極めつけは日本人社員の多くが英語があまり話せないという状況。

例えば自分が、メキシコのペンキ会社とかの業務アウトソース先で、
毎日同じような見積もりをだして、上司が英語喋れなかったりしたら、
多分会社を数ヶ月で辞めると思う。

だからこそ、僕達はできる限りフィリピン人そして自分達のスタッフが考えていることを理解しようとして、安定した居心地のよい、フィリピン人に求められる職場環境を整備しようとしてきた

採用時には、必ず何層ものふるいをかけて優秀な人のみを選ぶようにするし、
優秀さだけではなく、会社の雰囲気に合いそうかというのも重要な指標にしている。

それもあってか、
うちに長いこと働いてくれているスタッフは、「真面目で、勤勉で、安定を好む」人が多いと、先週スタッフが辞めた際に気づいた。
養う家族がいるので、フィリピン人の優秀な人の大多数がそういう性格だと思うけど、たまに例外がいる。

・ビジネスマインドを強く持っていて、独立志向がすごく強い人
・地頭はすごくいいけど、勤怠が悪くミスも多いような不真面目な人

新しく入ってくるスタッフは、面接やインターンで組織への適応度は細かく見られるのだけど、やっぱり長期的にでないと見えないこともたくさんある。長いこと会社にいると、採用時には見れなかったその人の本当の性格が見えてきて、会社の雰囲気に合わない人達は自然とモチベーションが下がり、組織の中で浮くようになり、退職ということになる。

今回もそんな流れに沿って退職を勧めることになったのだけれど、
同時に、残っているスタッフへのモチベーション維持をどうするか、という問題のアラートでもあったと思う。

いくら安定した仕事がフィリピン人に求められて、いい会社の雰囲気を保っていても、
単調な作業も何年も何年もやって優秀なスタッフがついて来てくれるほど甘くない。
その組織にいて「自分は成長できている」という成長の実感、
「この仕事は世の中の役に立っている」というやりがい、
がないとダメなんだというのは分かっているんだけど、うまく行動に起こせていない。

問題は、前者はマネジメントの未熟さ、
後者はBtoBというビジネス構造、会社のビジョンの問題、
なのかなと思う。

オペレーションチームの立ち上げはうまくいった。
でも、それを長期で維持していくというのはた別の問題。
どうやって社員のモチベーションを維持するか、というのは組織運営の永遠の課題だと思う。
ただ、それに何とかして向かい合っていかないと先は見えない。

Monday, October 31, 2011

【旅ログ】Singapore

There's no such thing as too much of a good thing.
シンガポールいちの高級モール街Maria Bayで見つけたこの看板。
まさにこの国を表しているような言葉だと思った。

シンガポールは小さな国土に、中国、インド、マレーシアなどアジア諸国のいいところをギュッと凝縮して詰め込んだような国。異なる文化の人達が政府によってうまく混ぜ合わされている、安全で、清潔で、フレンドリーな国。

大学のルームメイトがシンガポール人で、いろいろ話は聞いていたけど、
住んでいるフィリピンが比較基準になっていたからか、想像以上の国の完成度の高さにちょっと感動すら覚えた。

滞在は3日だけだったけど、
行く前にチェックしてたChili crab, Fish head curry, Hawker center (地元の屋台), Maria Bay, 友達と再会、Couchsurfing meet upは全部クリア。

シンガポールで働く日本人とディナー

初日の夜はJumbo seafoodという地元で結構有名なChili Crabのレストランで、去年一緒にTEDxTokyoのスタッフをやってた友達と再会。シンガポールで働く日本人の人達とも話せて刺激になった。フィリピンで会う日本人よりなんというかエッジが効いてた。

Jumbo seafoodは大学時代のルームメイトの彼女のお父さんがオーナーの店なんだけど、こんな有名な店だとは知らなかった。あんな美味しい蟹が毎日食べれるとかもはや罪。

CouchsurferのHeidi

次の日はCouchsurfingのシンガポールコミュニティにポストしたら、現地でインテリアデザイナーをしてるマレーシア人のHeidiが街案内してくれた。Arab roadという場所に連れてってもらったんだけど、Middle East風の裏原宿みたいな街で雰囲気がすごくいい。
シンガポールに住んだら週末は絶対ここに行くと思う。
フィリピンにもこんな場所があればいいのに。

Maria BayのRooftop Barからの夜景

会った人も含めて、この国は成長している!という勢いはフィリピンよりシンガポールの方が強く感じた。シンガポールと比べるとフィリピンはまだまだ発展途上な国なんだな。
今回はただの観光だったけど、今度はシンガポールでビジネスをしてる人達ともっと会ってみたい。
フィリピンは国的にコールセンターとかファーストフードのフランチャイズとかがビジネスの中心で、個人的には刺激がすくないなと最近感じてた。もちろん面白い人たちは探せばいるけど。
片道3時間、しかも往復航空券で3万円くらいで行けるんだから、他のアジアの国も含めてもっといろいろ見ておきたい。

そんなことできるのもアジアで働く特権の1つ。
来月はThanks giving holidayがあるのでジャカルタにバックパッキング予定。

Wednesday, October 26, 2011

20歳を過ぎてから英語を身につける方法

これもまた日本に帰ったタイミングで持って来た本の1つ。
フィリピンでお世話になってるレアジョブの加藤さんの本。



最近、オンライン英会話やフィリピン留学のような、
「早い、安い、旨い」の吉野家的英語学習法が注目されている。
実際フィリピンで仕事をしている身としては、フィリピン人の英語力の高さに日々驚かされているし、それを活かして日本とフィリピンを豊かにしているビジネスというのは画期的なものだと思う。

そんな流行も後押ししてか、ネットを開くと英語、英語、英語と、いたるところで英語学習に関する広告や記事を見る。

少し英語を話せることが過大評価されている気もあるけれど、実際、英語を喋れるというのは素晴らしいことだと思う。
英語が話せると、入手できる情報だけでなく、働ける場所、出会う人など、人生の選択肢が何倍にも増える。
例えば、海外でふらっと立ち寄ったカフェで隣に座っている人と自然に会話を始めることができたりする。日本語しか喋れないと到底そんな気にはなれない。好き好きではあるけれど、そういうことをしたいと思う人にとったら英語は人生を豊かにする。

加藤さんは英語を身につけるためには「日本人は3000時間の学習時間が必要」と本で言っていた。
小学校から大学までの学習時間を引くと、実質必要なのは約2000時間程だそう。
これは個人的にも結構リアルな数字で、
僕が留学して「あっ、喋れてる」と思うようになったのは1年半くらい。
(僕は大学を編入して行ったので必要な学習時間は2300時間くらいだとして、最初は英語が喋れず話す人があまりいなかったことも考えると、英語習得の山を超えたのはそれくらいの学習時間)

なので、安価で継続的に量が確保できる最近の「吉野家的」英語学習は良しとされている。
僕はその学習法に非常に共感している。
ただそれに加えて、僕なりに考える「20歳を過ぎてから英語を身につける方法」を書いておきたい。


英語上達に必要なのは、結局のところ「質 × 量」だ。
質のいい学習を量こなしたら、当たり前だけど何でも上達する。
英語学習の量の確保は、オンライン英会話だったり、Couchsurfingで海外の友達を作るなり、やり方はいろいろある。自分にあったものを継続的にやればいい。

量と同じくらい大切なのが英語学習の質の確保。
それは講師の質とか、テキストブックのクオリティなどではなく、
「ゴール設定」「恥をかく」ということ。

ゴール設定が大切というのは何でも同じだけど、
実際英語を勉強するうえでゴールを明確に意識している人は少ない気がする。

目指すアウトプットが違えば、当然インプットも違ってくる。
仕事で英語でプレゼンをする必要があるから英語が必要という人は、プレゼンで必要な単語、フレーズ、英語プレゼンの形式を学んで、あとは会社のプレゼン資料を使ってひたすらリハーサルするのが一番効果的。
外国人の友達が欲しいから英語を勉強するなら、日常で使う会話表現を暗記して、海外ドラマとかを見て、ひたすら英語で雑談をすればいい。

学校教育的に英語を勉強するのではなく、何のために英語が必要か明確にして、そこから逆算のアプローチをするのが一番効果的。


もう1つ、学習の質を確保するために英語学習で一番大切だと思うのは恥をかくこと。
身の回りの人ですごくありがちなのは、
英語を話す環境にいても、変な英語を話して理解されないことが恐くて自分の殻に閉じこもってしまう人。社会人になって変なプライドがあるのか、間違いを犯すことにすごい恐怖心を持っている。

言いたいことを2回言っても分かってくれなければ3回言えばいい。
3回言ってもわかってくれなければ、紙に書けばいい。
でも、わかってもらえないことが恥ずかしくて諦めてしまう。

トライアンドエラーで人は学習していくし、それをすることで学習の質は上がっていく。
留学してたときも、シャイで真面目に勉強してた留学生より、
社交的で周りからブロークンな英語をからかわれていた学生のほうが語学の上達は早かった。


これをやれば半年で英語が喋れる、なんて学習方法はない。
明確なゴールがあって、習慣的に量をこなして、恥なんて敢えてかくくらいの態度でやっていけば語学は上達する。20歳を過ぎてから英語を始めて、世の中にこんな多くの人が喋れるようになっているのだから、その人達にできて他の人達ができないわけがない。

Monday, October 24, 2011

ネット情報収集の仕組み化

この前日本に帰ったタイミングで、
気になってた本をガーとアマゾンで注文してマニラに持って帰ってきた。
その中のひとつが「ネット速読の達人ワザ」という本。

最近、Facebook, Twitter, RSS, ニュース、メルマガなど、情報のインプット源が多すぎてなんか混乱しそうだったので、ちょっと一回ネットでの情報の取り方を整理しようと思って購入。
実際、ネットの情報を数多く読んでも、後で思い返すと大して深みのない情報が多かったりして、ネットからのインプットはもっと本質的なものにしたいなと思ってた。



題名の通り内容はネットからどうやって効率よく情報をインプットするか、というテクニック志向の本。
うちのオペレーションセンターと同じで、日頃行う作業はできる限り仕組み化した方が無駄が省け、もっと重要なことにリソースを割ける。
なので本の内容を参考に、自分なりにネットでの情報収集を仕組み化してみた。

仕組み化に必要なものは以下。
1. 情報のタイプ分け(フロー、ストック)
2. ツール
3. フローチャート

1. 情報のタイプ分け(フロー、ストック)
情報を2つのタイプに分別する。
フロー情報は、ニュースやブログ記事、Tweet、メルマガなど、
ネット上に日々飛び交っている情報のこと。
ストック情報は、その情報を自分の興味のアンテナで感知し、
面白い、又は有用と判断した情報。

2. ツール
次に使用するツール。
メールやRSSなど日頃使っているツールだけど、
特筆するものは、Pulse, Instapaper, Evernoteの3つ。

Pulseはニュスアグリゲーターアプリ。
New York Times, Wall Street Journal, Tech Crunchなど英語系のニュースサイトをRSSみたいに1つのサイトでまとめて読めるようにしてくれる。日本語ニュースに対応してないのが難点だけど、あちこちニュースを拾いにいかないですむのですごく楽。



Instapaperは、昔あったFirefoxのプラグインRead it laterみたいなツールで、
「面白そうだけど、いまは時間がなくて読めない」という記事をクラウドでまとめてくれる。
RSSリーダーからもボタン1つでシェアできるし、
ブラウザにもアイコンをブックマークバーに登録すれば、1クリックで保存できる。



Evernoteは、多くの人が使っているツールだけど、
自分のアンテナに引っかかった情報を整理するのに使う。
Notebookとかに情報のカテゴリーを作っておいて、ジャンル毎に情報を整理する。



3. フローチャート
上記の概念とツールを使ってできたのがこのフローチャート。
本に書いてることほぼ丸パクリだけど。
面白いと思ったものは、1と2の間でTwitterかFacebookでシェア。

◆◆◆

情報収集する出発点に戻ってしまうんだけど、
情報インプットするのに一番大切なのは「何のために情報をインプットするのか」ということ。どんなアウトプットを出したいのか、それ次第で何をインプットすればいいのか根本的に変わってくる。

こんな仕組みとかより本当に大切なのは、こっちの方。
アウトプットを決めて、アンテナを立てて、自分なりに仕組み化して情報を消化する。
それが一番効果的な情報収集方法かと。

Thursday, October 13, 2011

生きてる理由

朝から晩まであくせく仕事を してると忘れそうになるけど、
自分はそもそ も何のために生きているのか、
ということだけはどんなときも見失わないようにしたい。

自分が生きている理由は、
自分自身が魅力的な人間になること。
そして、魅力的な家族、友人に囲まれ、そんな彼らを幸せにしてあげること。
なんかどっかの宗教団体のMission statementみたいだ。

でもたしかにこれは本質だと思う。
Life should be simple

明日も仕事ぶいぶい頑張ろう。

Wednesday, October 12, 2011

豊かさと勢い


うちのオペレーションチームでは、MVP Awardという半期に1人一番活躍したスタッフを日本に招待する制度がある。招待されたスタッフは日本観光だけでなく、東京チームとミーティングをしたり、会社パーティにも出席してもらう。
それで先週、第一期、二期の2人のMVPが東京に初めて招待されることになって、
僕もその付き添いで3泊4日で日本に一時帰国してきた。

普通のフィリピン人にとって、日本に行くというのは、
金銭的にはもちろん、ビザの問題でかなり敷居が高く、
相当なスキルがあるか、お金を持ってない限り行くのは難しい。
なので、今回東京に連れて来たスタッフの興奮ぶりといったらハンパじゃなかった。
成田に着いて、空港のImmigrationを通るまでに既に10回くらい記念撮影をしてたと思う。

空港のゲートから出てから、目の前にあるバスカウンターでチケットを買い、
コンビニで弁当とお茶を買ってリムジンバスに乗り込んだ。
自分達日本人にとったら当たり前のことなんだけど、
フィリピン人の彼女達は、その日本のシステムの便利さと生活スピードに戸惑うばかり。

渋谷に向かうバスの中でも、
穴のない整備された道路や、次々に現れる高層ビルを見てしきりに感心する彼女達。
しばらくして、横に座っていたスタッフの1人が、
「なんでフィリピンに来たの?日本が恋しくならないの?」と聞いてきた。
こんないい国に住んでるのに、なんでわざわざフィリピンみたいな発展途上の国で働いているの?他に仕事ないの?とでも言いたいような風だった。

前にも書いたように、フィリピン人の生活プライオリティは、自分のそして家族の衣食住を確保すること。
日本でよく聞くキャリアや成長なんかは意識してないわけじゃないけど、プライオリティはそこまで高くない。
そんな彼女達にしてみたら、衣食住が日本みたいに世界トップクラスで充実した国を離れるなんてありえない、と見えるのかもしれない。

たしかに日本は豊かだし、何をするのも便利な国だとは思う。
先週の日曜に友達と目黒でランチしてたときも、
澄んだ青空の下、住宅街の一角でおいしいイタリアンなんか昼から食べて、フィリピン生活が長いせいか、何だこの豊かさはと愕然とした。

日本は豊かだし、すごく居心地がいい。
でも、なんというか日本には「勢い」がないじゃないかと思う。
現状維持、いいよね!という雰囲気がある。
もちろん尊敬する先輩、後輩はたくさんいるけど、日本という国全体で括るとそんな印象がある。
一方アジアの国は、
インフラ悪いし、街も汚いし、理不尽なことばっかだし、
でも、みんな豊かになりたい!というエネルギーに満ちている。
人から街からバイタリティを感じる。
だから、そんな中で生活していると僕は日本にいるよりアジアにいた方が「生きてる!」って感じるんだと思う。

でも結局は、豊かさを捨てて、勢いを求めるなんて、
現地の人には到底わからないことかもしれないし、
つまりは豊かな国で生きている人のエゴなんだと思う。

いままでフィリピン人の友達に「なんでフィリピンで働くの?」と聞かれたときは、
「成長市場だし、そういう場所で働くのは楽しいじゃん」と返してた。
そうするといつも「ふーん」という腹落ちしてないリアクションをされた。
今回スタッフと同行して、そんな先進国の人のエゴなんて現地では受け入れられることなく、
相当物好きなヤツだと思われてたんだなと今更気づいた。


ちなみに日本に行ったスタッフ2人は、東京オフィスで働く社員のプロフェッショナルさに刺激を受けて、フィリピンに戻ってからも今までに増してモチベーション高くチームを引っ張っていてくれてる。
現地スタッフの日本招待は、付き添いには大分気を使うけどたまにやるのはありだな思う。
特にミドルマネジメント以上のクラスには。

Tuesday, October 4, 2011

[本レビュー] 小説3冊

ついに26歳になっちゃいました。
もう「若いね!」とか言われない年。
でも基本スタンスは変わらず、キャッキャと生きていきます。

最近になって本は読もう読もうと思ってるんだけど、
持っているのが殆どビジネス本のせいか、
書いていることが概念的なことが多くて面白くなく、あまり本を読んでなかった。

ブログは鬼の用にいつも読んでるんだけど、
やはりもっと深いインプットをするには読書は必須。
なので、26歳の目標は「インプット、アウトプット3倍化」
本は1ヶ月に2冊、ブログは1週間に2回が目標。
目指す数字がめっちゃショボいけど、継続重視で頑張ります。

最近はBoracayとか行って最近まとまった時間があったので、
珍しく小説を読んだのでその3冊をレビュー。

1. Tuesday with Morrie
大学時代の教授であり恩師のMorrieと再会した主人公、
そこでMorrieが末期癌を患っていると知る。
2人が約束した毎週火曜日の面会では、
人生の目的、仕事、家族、老いることについてなど、
生きている人達が知っていなければいけないことを、
もうすぐ生きていれなくMorrieが教えてくれる。

幸福論的小説の中では古典の本らしい。
じーんとくる文章はいくつもあった。




2. Eleven Minutes
アルケミストを書いた人の本。
ブラジル出身の少女がスカウトされスイスで売春婦になる話。
ベットの上で客と過ごす11 minutesを重ね、裕福な暮らしができるようになったものの、
精神的に満たされず、逆に廃れていく毎日。
そこに現れる1人の有名画家と、サディストなイギリス人ビジネスマン。
愛、セックス、苦痛、快楽。そんな話。




3. Devil and Miss Prym
これもアルケミストを書いた人の本。
ある辺境の村に人の顔をした悪魔が黄金のバー持って来る。
悪魔は村人達に「7日間でもし村の誰かを殺したら黄金を渡す」と言い伝える。
人間の性善なのか、性悪なのか、平穏だった村は突如混沌の渦に巻き込まれる。




久しぶりに小説を読んで感じたけど、
小説というのは読むというプロセスを楽しみたい人が読むものなんだな。
いまの自分にとってそれは必要ないかも。

改めて、将来とりあえず役に立ちそうだから本を読むのをやめて、
自分のやりたいこととベクトルがドンピシャな本を読むべきだと思った。
本選びは大切!

Tuesday, September 27, 2011

Typhoon Pedring

マニラに来て台風はもう慣れたもんだと思ってたけど、今回の台風はさすがにデカかった。
昨日の夜から風と雨が寝れないくらいガンガン窓を叩き付けてて、
朝起きたらトイレの屋根の一部が剥がれてたくらい。



朝になっても雨と風は強くなるばかりで、
台風の強さも最大レベル4のうち3まであがってた。
フィリピンの殆どの会社は休みになっていたみたいだけど、
うちはお客さんが海外しかも24時間稼働なのでそうもいかず、
暴風雨の中出社できる社員には来てもらって何とか動かした。

ただそれはいいのだけど、
「私は家が遠いから2シフト連続で働くので、明日は休みたい」とか、
「家が浸水してるので明日は出社できない」とか、
勝手なことを言い出す社員が多くて、
シフト調整とか出欠勤連絡とか、本当はアドミンやミドルマネジメントがしなきゃいけない仕事に、自分が首を突っ込んで対応する必要があった。

少ないスタッフで24時間回してるので仕様がないことなんだけど、
こういうタスクは早く現地スタッフに任せて問題なく回るようにしないとな。

Friday, September 23, 2011

【旅ログ】Boracay



先週の週末を挟んで4日間、夏休み休暇を使ってBoracayに行って来た。
フィリピンに来る前はその存在すらしらなかったけど、
フィリピンのビーチと言えばBoracayかPalawanって言われるくらい有名。

でもビーチだけでなく、シュノーケリング、パラセーリング、スパ、バギーカーといろいろ遊べた。しかもホテルもそれなりのところに泊まって、今回の旅の出費は1人4万とか。

せっかくなのでBoracayの観光情報をざくっとまとめてみた。

1. 航空券

マニラからBoracay(Caticlan空港)に行く航空会社はAirphil ExpressCebu Pacificの2つ。
今回はAirphilを使ったけど値段は大きな差はない。
オフシーズンだったから往復で約5000peso(1万円)。

2. 空港からBoracay島まで

空港についてからBoracay島までは、Tricycleとボートを乗り継ぐ必要がある。
今回は土地勘がなかったから、空港で道案内のキャッチのおっちゃんに捕まって、
その人にガイドしてもらったんだけど、正直ガイドはいらない。
空港からボート乗り場まではTricycleで10分くらいで100peso。
ボートは1人25pesoでそれプラス環境税25peso。
Boracay島のボート乗り場からホテルまで100peso。
合計250pesoとかで行けるんだけど、キャッチのおっちゃんには900pesoも要求された。
絶対自分達で移動した方がいい。

3. ホテル

BoracayのビーチはStation1, 2, 3という区分があって、
ホテルのレベルはStation1にあるのが1番高くて、その次にStation2、3という順。
今回僕達が泊まったのはStation2にあるRegency Lagoon Resortというところ。
ビーチには面してないんだけど、大きなプールがあって、しかもプール中にバーがある。
他のホテルも見てみたけど、個人的にはここが一番気に入った。
1泊4800pesoでそんなに高くない。かなりお薦め。

4. アクティビティ

Boracayのビーチには、アクティビティショップを斡旋紹介するキャッチのおっちゃんがいっぱいいる。歩いていると1分毎に違うキャッチに声をかけられて鬱陶しいし、外国人だとわかると明らかにふっかけてくる。
でもなんだかんだいって、移動とか手続きとかメンドクサイので、アクティビティするならキャッチのおっちゃんは使った方がいい。
今回は彼女が値切ってくれて、パラセーリング、ヘルメットダイビング、バギーカーと3つやって、結局全部言い値の半分以下になった。
パラセーリング:1500peso
ヘルメットダイビング:500peso
バギーカー:500peso

5. その他



基本的にBoracayですることといったら、ビーチ、バー、スパ、ウォーターアクティビティとか。それ以外で個人的に気に入ったのは、Regency Lagoon Resortの裏にあるD talipapaっていう魚市場と食堂が合体した場所。
食堂でメニューを見て注文したら、「じゃあこの魚とこの蟹を買って来て」とか言われて、市場で自分で材料を選んで買ってくる。その場で料理してくれるからすごい新鮮だし、ロブスターとかデカくて安い。



予想を超えてBoracayはやたらよかった。
マニラから飛行機で1時間だし、行こうと思えば週末とかにふらっといける。
こういう遊びができるからアジアは面白い。

Thursday, September 15, 2011

アジアで起業

今日の日経ビジネスで
「「アジアで起業」第2次ブーム到来。隙間だらけの市場に打って出る」
って記事があった。

日本のマーケットはもう頭打ちで、
しかもそのマーケットをかなりレベルの高い企業が奪い合ってるから、
相当なテクノロジーか飛び抜けたビジネスモデルがないと勝っていけない。

一方、中韓を除くアジア諸国は、マーケットもでかく急発展中。
しかも、発展途上なだけにビジネスチャンスがゴロゴロしてる。

そのアジアで活躍する日本人起業家の一例で、
ホーチミンでピザ屋をやってる益子さんが紹介されてた。
僕も今年の春にホーチミンに行ったときに会った面白い人。


アジアにはビジネスチャンスがたくさんある、というのは間違ってない。
でもブルーオーシャンなマーケットだから、その分成功確率が高いか?といったらそんなことない。
アジアでビジネスをするには、言葉や文化の問題だけでなく、未発展なインフラ、不安定な政治等のカントリーリスクなど、問題は山ほどある。それに、優秀な中国・韓国・または欧米企業が直接の競合になったりもして、相当大変。特にベンチャー企業は、日本だと、言葉、文化、地理などいろんな要因で、海外の企業と真正面で戦うということはあまりないので。だから相当タフじゃないとやっていけない。

でもこれからの流れは絶対アジア。
日本も一応アジアの一部なんだから、地の利を活かして「日本人がアジアで成功する」というストーリーはどんどん増えていってほしい。

Wednesday, September 14, 2011

Tech Crunch Disrupt 2011


Tech Crunch Disrupt 2011が面白い!
何かというと、テクノロジー系ニュースサイトTech Crunchが年に1回開催している、
世界一でかいビジコンのこと。今年はSFで開催してる。

選び抜かれた世界中のスタートアップが一堂に集まって、
自社のビジネスをピッチしてる。

「テクノロジーを使って世界を変える」と本気で考えている人達。
かっこいいなぁ。負けられん。

Sunday, September 4, 2011

メンバーの抜擢と職場の安定感

フィリピンでチーム作りをしていて、
・現地人のミドルマネジメントを育てること
・向上心を持ってもらいつつも、競争意識は起こらないようにすること
は凄く大切だと思う。

まず、ミドルマネジメントを育てる必要があるのは、
日本人マネジメントだけでローカルチームを引っ張るのは限界があるから。
チーム作りをするうえで、いくら頑張っても乗り越え難い壁が存在する。

まずは言語の壁。
フィリピン人がいくら英語がうまいとはいえ、やっぱりタガログ語の方がコミュニケーションがとりやすいという人の方が多い。いくらお互い英語ができて、日常のコミュニケーションで問題なくても、お互い第二言語でコミュニケーションをとるには限界があるし、言葉によるちょっとミスも積り積ると結構なストレスになる。
次に距離感の壁。
日本人マネジメントがいくらフレンドリーに接しても、そこには雇用者と被雇用者という距離感はなくならない。そのためなかなか本音で話してもらうことが難しく、誰が何を悩んでいるのかとか、どこでどういう問題が発生しているのか全て把握するのができない。

当然だけど、フィリピン人の考えはフィリピン人が一番わかる
だから、この人は信用できると思った人は積極的に責任範囲を広げていって、育てていって、ミドルマネジメントとして動けるようだと判断したら、その人に任せるべき。
最近うちでも信頼できるメンバーをミドルマネジメントのポジションに抜擢して、グンと組織の安定感が増したように感じる。ただ僕達マネジメントとミドルマネジメントのコミュニケーションは通常の何倍も気をつけてする必要がある。

そうやって限られたメンバーを抜擢していくと、自然とチームの中で競争意識がうまれてくるんだけど、こちらとしてはなるべく競争意識が過剰にならないよう注意してる。
こっちでインターンの面接やメンバーの振り返りメンバーをして感じるのは、
フィリピン人は概して個人のキャリアより、職場の雰囲気を仕事をするうえで重視するということ。

有名なマズローの欲求段階説では、
欲求のレベルには5段階あって、上から順に、
・自己実現欲求
・自我欲求
・社会的欲求
・安全欲求
・生理的欲求
とある。

日本やアメリカは社会が充実しきっているので、
多くのビジネスマンは、自己実現や自我欲求を仕事をするうえでのプライオリティに入れる。
でも、フィリピンまだ発展途上の国なので、
いかに生活していくか、家族を養うかという安全欲求にフォーカスしている人が多い。
うちのスタッフも20代前半ではあるけど、親が仕事がなかったり、
兄弟姉妹がたくさんいたりで、既に家族の稼ぎ頭になっている子が多い。

なので一般的なフィリピン人は、キャリアプランよりも、
居心地のいい職場環境や、福利厚生の充実など、
職場の安定感が仕事を評価するうえで重きを置いているように感じる。

メンバーを抜擢して責任範囲を広げていくことと、
安定した職場環境を維持していくこと、
というのは相反することで、どちらかに寄りすぎてはチームがだめになる。
なので、マネジメントは気をつけて舵取りをする必要があるなと最近感じる。

Thursday, September 1, 2011

SVトライアル


いま僕はマニラのオペレーションセンターで、見積チームマネジメントを担当している。
具体的チームがしていることは、世界各拠点からくるクライアントのプロジェクト依頼に、
24時間稼働で対応し、オンタイムで見積を返すということ。

言語は全て英語で、基本的にメール対応。
24時間のオペレーションは3シフトでカバーしていて、
1シフトにSupervisor(SV)とOperator(OP)の2人いて、合計で6人のメンバーがいる。

それで、以前ちょっとしたトラブルがあってSVの1人が辞めてしまったので、
しばらくの間SVの枠が1つ空いていた。
なので昨日まで3週間、OP全員が新SVの座をかけて競い合うSVトライアルをしていた。

評価基準は3つだけで、
1、実務
2、業務データ分析、業務改善アイディアのプレゼン
3、インタビュー

実務はみんなある程度経験があるだけあって、問題なくこなしていたので、
注目したのは2のプレゼン。


(プレゼンの様子)

業務改善のパートは、毎日オペレーションをしているからこそ見えてくる鋭いアイディアが多くて、シフト間の引き継ぎの仕組み化や、見積もりノウハウの蓄積、クライアントとのコミュニケーションなど、こっちが逆に勉強になった。

ここでも書いたけど、
組織の統率を意識しすぎてトップダウンなコミュニケーションになりがちなんだけど、
小さい若いチームなんだから、こういう機会を設けてでも、
全員の意見を組み入れて業務をカイゼンしていく必要があるなと感じた。

3週間のトライアルを経て最終的に決まったSVは若手メンバーのRiza。
(照れてる)

組織の中でSVになるのは業務経験が長い人順、
みたいな変な雰囲気があったのだけれど、
1年以上働いている他のメンバーでなく、入社半年程の彼女にSVになってもらった。
今回のトライアルでも人一倍の頑張りを見せていたし、
現状を鵜呑みにしないで常に疑問を持って、しっかり提案もできる。
頼りになる新SV。期待してます。

Tuesday, August 30, 2011

フィリピンでの組織作り

レアジョブの加藤さんと、
OffshorecadのShuseiさんは、
フィリピンで仕事をする日本人の先輩で、
2人のブログからはいつもいろいろ勉強させてもらってる。

この前2人のブログでまた面白い話(加藤さんのエントリShuseiさんのエントリ)が挙っていたので、僕も乗っかってブログを書いてみる。

話の焦点は、Shuseiさんのこの言葉。
フィリピンは人件費が安い分、精度もそれなり 
だから、あの手この手で、こっちの経営者は精度を上げる仕組みとか、組織作りをしてがんばっている。(日本もそうだけど) 
で、その差額で儲けを出す。
だから、フィリピンに進出しようとする人は、気をつけて下せえ。
自分で、なんらかの工夫ができない人はうまくいきません。 
人件費が安くて、パフォーマンスが高い、ということは基本的にはありません。

確かに、フィリピン人は熱帯地域の土地柄からか、
細かさ正確さを要求されるビジネスの場でも「適当に」済ませてしまうことが多い。
それに歴史の関係上、英語が堪能で海外で働くことに抵抗がないことから、
海外で需要の多いナース、アカウンタント、教師などが大学の主な選考で、
日本やアメリカのように一般人のビジネスリテラシーが高くない。

うちもこれで結構悩んだ。
例えば、仕事で単純なミスが頻発するので、どうやってメンバーに仕事に責任感を持ってもらうかマネジメント層で議論したことがある。
でもそもそも「仕事をしてるんだから責任感くらいもってやってよね」というのはすごく日本的な考えで、そういった日本常識をフィリピン人メンバーに押し付けた結果うまくいかなかった。

そんな失敗を何回も重ね、僕達が考える精度の高いフィリピンでの組織作りはこんな感じ。
・優秀な人のみ採用する
・組織図をフィックスして、全体に伝わるまで何度も共有する
・メンバー間のチームワーク、仲の良さが育つ環境をつくる
・提案ができて主体的なローカルメンバーには責任範囲をどんどん広げてあげる
・意見が出しやすく、その意見をよく聞き、また反映される環境をつくる

この中でも下2つは特に大切だと思う。
実際この組織作りの一環で、ここ3週間程新しいチームリーダーの選考をしている。
昨日は候補者5人がプレゼンをして、今日が最終発表日。

さっき丁度既存のリーダー2人との朝ミーティングをして、今日の昼に発表。
その詳細についてはまた書こうと思う。

Thursday, August 25, 2011

日経ビジネスに載った

自分達のチームが日経ビジネスに紹介された
そういえば数週間前に上司が集合写真が…とか探してた。

正直何で紹介されたのかわからない。しかもレアジョブと一緒に。
最近のフィリピン留学とかオンライン英会話の流れなのかな。
うちはまだまだレアジョブの足下の下にも及ばないくらいなのに、恐縮すぎる。

しかも、写真で誰かが僕の頭の後ろでピースしてるって思ったら、
それやってるの社長だった。もっとマシな写真選んでほしかった。

Tuesday, August 23, 2011

20代、自分らしいキャリアの選択

ボストンで働く日本人ベンチャーキャピタリストで、
Zipcarのグローバル戦略顧問の古賀さんの講演。

海外で活躍している日本人って型にはまらず、
自分らしい生き方を突き進んでいる人が多い。
この講演は、じゃあどうやって僕達若い世代がそういう生き方をできるのかという内容。

ブログも読んでるけど、この人やっぱ好きだなぁ。





Tuesday, August 16, 2011

MIO

入社してからこれまで、
どうやったらもっと早く正確に仕事ができるのか、あれこれ考えてきた。

入社当初は右も左もわからに状況だったので、
次から次に入ってくるタスクをひたすら愚直にこなしてた。
でも、対応するクライアントが増えたり、
組織を管理したり、責任範囲が広がったりと、
二次元ではなく、いろんな方向を向いて三次元で仕事をする必要性が増えてきて、
中々自分が思い描くように仕事ができないでいた。

使えそうなウェブツールを試したり、
タスクのプライオリティ付けを意識するため、毎朝Most Important Tasks (MIT)を3つ設定したりと、いろいろしたがどうもしっくりこない。
ToDo Listが暗号文章みたいになっていることもしばしば。

それで最近、これはいいぞ!と思っているのが、
MITではなくMost Important Output (MIO)を設定すること。
仕事は結局はアウトプットなので、
毎日その日の終わりまでに出すアウトプットを設定して、
それが終わればそれが何時でもその日の仕事は終了、ということにしてる。
簡単に終わりすぎてしまうのは、そもそもMIOの設定が甘いからだけど。

アウトプットにこだわって、
自分がその日オフィスを出るときにどんな状況/心境でいるのか、
朝に設定しておくと、何をいつまでにすればいいのかはっきりするから、
割りとストレスフリーに仕事ができる。

Thursday, August 11, 2011

単調タスクと考えるタスク


フィリピン人をマネジメントするのに、
「単調タスク」と「考えるタスク」を分けて采配することはすごく重要だと思う。
ここでいう単純タスクというのは、全てマニュアル通りにやれば済むルーティンタスク。
考えるタスクというのは、提案や分析など言葉の通り自分の頭で考える必要があるタスク。

なぜなら、
1. 単調なタスクを黙々とやった方がパフォーマンスを発揮できるスタッフもいれば、
 何か新しいことにチャレンジした方がパフォーマンスを発揮できるスタッフの両方いるから
2. 単調タスクに「考える」というプロセスを入れてしまうと、フレキシブルに対応できずミスが増えるから

例えば、僕が管理しているチームで、
クライアントに出した見積もりを随時データベースに入力して、
それを月に1回クライアント別、案件タイプ別などに分析してレポートを出すタスクがある。
そもそもの入力データが間違っていたら意味がないので、昔は僕がデータに間違いがないかチェックしたり、レポートの作成もいちから一人でやっていた。
でも僕がアメリカに行くタイミングで、それを現地のスタッフに任せることにしたのだけど、マニラに帰ってきてチェックしたら、データ入力にミスがいくつもあったり、レポートを作ったはいいけどそこから分析や提案ができなかったりで、逆にタスクが増えてしまっていた。

仕事の責任を現地スタッフに任せていくというのは、組織の成長においてとても重要。
今回の失敗は成長痛とも言えるけど、そもそも僕の采配がよくなかったのが根本にある。


データ入力はルーティン作業でもあるし、結構緻密な作業。
各自が見積を出すことに入力するので、細かい作業が得意な人とそうでない人で、ミスをする頻度にばらつきがある。
スタッフ間でチェックし合う仕組みを作ってはいたのだけど、それでもやはり毎日同じような作業を続けていると人為的なミスは起きている。
「みんな気をつけようね」と意識レベルの話をするのではなく、元から単調なタスクが得意なスタッフをアサインしてチェックしてもらった方が効果的だった。

データ入力ミスを分別すると、
・入力忘れ
・変更忘れ
・誤入力
の大きく3つになる。
入力や変更を忘れるということは体系的にチェックをするようにすればある程度は防げる。
誤入力もウッカリのミスだったなら対策をたてることは可能。
でも、入力するルールの理解が間違っていたり、
データの入力にスタッフの判断を介する必要があったから誤入力があった場合、
それはそもそものタスクを振り方に問題がある。

単調作業をミスなく進めてほしいのなら、
前提条件は必ず全員に共有されているべきだし、
そこに「考える」というステップをいれてはいけない。
全てがマニュアル通りに対応していれば正解、という状況にしないとそもそもチェックができない。特にフィリピン人はその場の状況に応じてフレキシブルに対応ということが苦手だと思うので、尚更ここは徹底した方がいい。
どうしても「考える」要素が取り外せないときは、責任者に確認というマニュアルにしてしまった方がいい。

まとめると、単調タスクは「それを得意な人に」「徹底的にマニュアル化」して采配するべき。日本でそこまで極端にタスクを分けてしまうと、アルバイトとかでない限りモチベーションががっくり落ちていまいそう。でもフィリピンだとそれくらいキッチリ自分の仕事が決まっていた方が心地よいという人が結構多いのではないかと思う。


Wednesday, August 3, 2011

熊と栗

全く脈来はないのだけど、この前変な夢を見た。

なぜか自分は森でデッカい熊と一緒に栗を拾っていて、
拾い終わってお疲れ!って言おうとしたら、
いきなり後ろから「栗返せ!」って言ってグオーって追いかけられた。

それで、facebookに熊の夢見た!ってポストしたら、
心理学を勉強している友達が、
Bears are symbols of calm, stoic strength. Bears also indicate a time of introspection. If a bear is chasing you, this means you are avoiding a big issue in your life, and it is time to deal with it. 
だよってコメントをくれた。さすが!
でも、心理学とか関係なく普通にBear, dreamってググったら同じサイトが出てくるけど。

じゃあ栗は何?って疑問がでてくるけど、
それは置いておいて、Bears also indicate a time of introspectionというのは、わりと当たってるかもしれない。

満を持して、4月にLAに海外営業として働き始めたのだけど、
7月に結局、会社の都合でマニラのオペレーションチームに戻ることに。
将来アジアでビジネスの立ち上げをしたいから、
アメリカで営業の前線で仕事をするのは「アジア」という軸からは逸れるけど、
今後のキャリアにとって、いい経験を積めるよなと意気込んでたところだった。

オペレーションのマネジメントというのは営業と違って、
クライアントだったり、会社の外の世界と触れることが少なく、
自分の出している成果が売上のように明確に現れるわけではないので、
会社への貢献度、またしては自分の成長が見えにくい立ち位置。
だからこそ、マニラに戻るのは会社的に必要でも、
自分の成長としてはどうなんだろうという思いが、頭の片隅にずっとあった。

たぶんそれが熊になって夢にでたのかもしれない。
栗は未だに意味不明、というかこの夢占い自体信憑性はないけど。
ただはっきりしてるのは、ちょっと悩んでたってこと。
同い年で自分のやりたいようなことしている人を見ると尚更その想いは強くなった。
この人とか。

傍から見ればちっぽけな悩みかもしれないけど、うんうんと考えた。
それで、働くとは何か?って考えたときに、
それは「プロフェッショナル」になることだよなと、昔聞いた先輩の言葉を思い出した。
1年ちょっとオペレーションチームの立ち上げをしたけど、
じゃあ自分は「オペレーションのプロフェッショナル」なのかと考えたら、
いやーまだ違うなと思える自分がいる。

じゃあ自分が「オペレーションのプロフェッショナル」だと思えるまでマニラで仕事をすればいいじゃないかと、自己満足的に考えが落ち着いた。

早く自分のビジネスをしたいとか、
もっと成長できる環境があるのではとか、
周りを見すぎると考えてしまう。

でも、社会人になって初めてのこの仕事を、
まずはプロの域まで持っていくことが先だなと思った。
熊の夢とか見てる場合じゃないわ。

Sunday, July 10, 2011


最近マニラとLAを行ったり来たりしてて考え事をする時間が不足してた。
来週末からまたマニラに戻ることになったけど、
今後は意識して一人の時間を作るようにしないと。

この2ヶ月、マニラ、ロサンゼルス、サンフランシスコを行き来して、いろんな人と会った。
アジアで活躍する起業家、NPOの人達
大学のルームメイト
ゲイのコーヒー友達(元GSのサンフラン支部の副社長)
レバノンからの難民で、アメリカで会計士として成功した人(友達のお父さん)
LAでパソコンのバッテリービジネスを立ち上げたメキシコ人

世の中には面白い人がたくさんいる。
そんな人達と話をしていると、凄すぎて笑ってしまうような武勇伝だったり、
ついぐっと来てしまう感動秘話だったりを、皆それぞれのLife Storyを持っている。

そんな話を聞いて、自分はどうなんだ。
自分はどんなストーリーを持っているんだ、と考えてしまう。

ある程度英語が喋れて、セールスができて、
昔ちょっとやんちゃにバックパック旅行した経験がある。
そんなんでは終わりたくない。

極端に生きて、常にエッジーでありたい。
7月18日から多分年末までマニラ勤務の予定。

Thursday, May 19, 2011

動け!

努力しなくても、口ではどんなにかっこいいことも言える。
文章にも周りが尊敬するようなことも書けてしまう。
しかも悪いことに、概して本人は自分が口だけなことを自覚してない。

でも、行動すればいいわけじゃない。
行動して、それを自分のチームがどう感じるか。
それが自分の価値を示す。

You are what you do, not what you say.

もういっかい。
口では何とも言える。行動が全て。


以上、備忘録。

Wednesday, May 11, 2011

アジアのニュースを集約!


TwitterやFacebookの情報をまとめて新聞にしてくれるPaper.liというサービスがいい!
Twitter, Facebook上に溢れているデータをキーワードでまとめてくれるので、
自分が特別何かをすることなく興味のある情報をまとめてくれる。
(Diggみたいに情報にプライオリティをつけてくれないのがオシイ)

さっそくアジアというキーワードでまとめてみた。
The #Asia Daily       (#Asiaの英語Tweet)
All About Asia   (Asiaにひっかかる英語Tweet)
All About Asia   (アジアにひっかかる日本語Tweet)

玉石混合だけど、情報収集にはあり!

Monday, May 9, 2011

ヒラメイタ!!

めっちゃ面白いことヒラメイタ!!
もう夜中の2時なのに、興奮しすぎて寝れない。。

Sunday, May 8, 2011

ついに見つけたショートカットキー


すごくどうでもいいことなんだけど、
いままで2年間くらい、
Chrome上で、登録しているブックマークを選択するショートカットキーを探してた。

あったらマウスを全く使わないでウェブを見れるのにと思って、
気が向いたときにググッてたけど、どうしても見つからず。

それがさっき見つかった。
やり方は単純にF6を2回押すだけ。
戻るときはESCを1回押す。

すっきりした。

Wednesday, April 27, 2011

$6000


さかのぼること去年の10月。
学生の時に開設したBank of AmericaのアカウントでiTunesで音楽を買っていたので、
あるとき魔が差して何となくネットで口座残高を確かめてみた。

$200くらいかなと思ってた口座残高。
それがなんと、、$6000以上になってた!
そんな馬鹿なと思って調べてみたら、
アメリカの田舎、ケンタッキー州かどこかのおばちゃんが間違って僕の口座に$6000入金していた。

僕が受け取るべきお金じゃないのはわかってるけど、
そのときは、国際電話でBank of Americaに電話するのも面倒くさいし、
時間がたてば勝手に処理されるだろうと思って放置してた。

でも今回LAに来て見てみても、
入金されてから半年以上も経ってるのにまだ僕の口座に残ってる…
$6000っていったら結構なお金。
普通に中古車だって買えちゃうし、日本まで飛行機で3往復くらいできちゃう。



いろいろ自分で今回の原因を突き止めようとして、
もしかしたら自分何かの犯罪に巻き込まれて、
自分の口座がマネーロンダリングに使われてるのでは?とか

どっかの大学の心理学者が、自分を
「知らない人から大金が入金されたら人間はどうするのか」とかの研究対象にしてるのでは?とか

サンフランのアパートにFBIが乗り込んできて、
まだそこに住んでるルームメートのGeorgeとGregが拷問を受けてるのでは?とか
いろいろ妄想してた。



正直な話、こっちに来てから会社からの入金が遅れて、
一時期その$6000の一部を使っちゃってたんだけど、
いつSWAT部隊が窓から突入してくるかハラハラしてた。

怖すぎたんで、今日Bank of Americaの窓口で相談したら、
「カスタマーサポートに問い合わせてください。でも私だったら黙っておくけどね」
とアドバイスされ、余計混乱。
いったいこの心理研究はいつまで続くのかと。

黙っておこうとおもったけど、
結局僕は悪いことなんて出来ないちっちゃい人間なんで、
良心という極めて感情的な判断要素に流され、カスタマーサポートに報告。
あと10日以内に口座から$6000が引き落とされるとのこと。



もしかしたらこの$6000は単なるシステムエラーで、
僕の口座にポッと現れただけで、世の中誰も損してないかもしれない。

僕が今回カスタマーサポートに連絡しても、
ケンタッキーのおばちゃんは「あらそうだったの?知らなかったわ」みたいな感じで、
得をするのはBank of Americaのオペレーションマネージャーだけかもしれない。

でもこの良心というのは怖いもので、
自分の25年の人生で構築された「良い事」「悪い事」の2軸だけで、
問答無用に行動を駆り立てる。
そんなことを考えた1日、いやむしろ半年でした。

Sunday, April 24, 2011

It's Great To Be In Los Angeles


サンフランが横浜だったら、LAは渋谷。
同じカリフォルニアでもSocal (Southern California)とNocal (North California)って分けられてるくらい、
北と南じゃ街の雰囲気も、そこで過ごす人達も、食べてる物も大分違う。

LAは一般的なカリフォルニアのイメージを限りなく正確に体言したような街。
青空の下ブロンド美人が白い砂浜をチワワを連れてジョギングしてる、みたいな。
その横でタンクトップを着たマッチョが筋トレしてる、みたいな。
今日Venice Beachってとこに行ってきたけど、そんな人達が200人くらいいた。

渋谷とか新宿の街が嫌いなのと同じくらい、
このLAの雰囲気は個人的に苦手で、
西海岸に3年間いたのにLAには1回しか来てない。

でも少なくとも半年はこの街に住むわけだから、
ちょっとは観光しとかないとと思って、
今週末は土、日と友達にいろいろLAの街を連れまわしてもらった。

Art District

蛇とウサギ肉のホットドッグ


Venice Beachの即興ジャム


両親をハトに食べられたホームレスのおっちゃん

歩いてるだけで脱水症状になるくらい乾燥してるけど、
車がないと本当に生活できないけど、
LAに住んでみると意外と悪くない。
むしろちょっとずつ好きになってきてる。

It's great to be in Los Angeles.

Monday, April 18, 2011

移民の国


アメリカの医療制度や雇用問題についてのニュースを見るたびに、
アメリカのシビアさ、日本の保障の充実ぶりに驚くことが多い。
その反面、移民に関してはアメリカの懐の広さ、オープンぶりに感心させられる。

今日は、アパートに引っ越すのにガス会社で手続きをする必要があって、
先輩も出張でいないので、泣く泣くタクシーで移動。
でも、そのタクシーのおっちゃんがロシアからの移民で、
ソ連から亡命した話とか、戦時中に地下で1年以上生活してた話とか、
運転そっちのけ、全力のジェスチャーを交えて聞かせてくれた。

そんなおっちゃんの話を聞いて、
アメリカという国は、
差別と多様性、
自由とシビアさ、
リベラルとコンサーバティブ、
常に2つの対極的概念があって、
その間のバランスをとろうとしている国なんだと思った。

これで、ガス、ネット、電気、家具、アパート、全ての契約を終わらせ、
明日からやっとアパート生活。
でもまだ免許取得、車購入という大きな関門が残っていて、
まだまだ生活は落ち着きそうにない感じ。

Sunday, April 17, 2011

怒涛の春

怒涛の春!
3月頭にフィリピンから帰って来てから、
久しぶりの日本の春にまどろむ暇もなく、
韓国、上海、香港と飛び、
気がつけばLAのモーテルでこのブログを書いてる。
いろんなことがあっという間に過ぎて行った。

LAには5日前に着いて、これから6ヵ月、海外営業としてLA駐在が始まる。

まめに3,4月で起きたことをブログに書けばよかったのだけど、
書きたいことが溜まっているんで、今回はまとめて書きます。

・フィリピンから帰国

10ヵ月のフィリピンオフィス立ち上げが終わり、
自分のパートを引き継いで日本に帰って来た。
うちのオペレーターをはじめ、Couchsurfingの友達から、
現地の日本人の方まで、いろんな人に送別会をしてもらった。

フィリピンではいろんな面白い経験をさせてもらったけど、
本当に面白いタイミングで面白い出逢いがあった。
家族みたいに扱ってくれるフィリピン人と、
とんがってる現地の日本人に囲まれて、すごくいい時間を過ごせたと思う。

「世界一のオペレーションセンターになる」
というビジョンを掲げ、10ヶ月立ち上げ業務をやってきた。
まったくのゼロからのスタートだったので、
我流に走りすぎていろいろと痛い目にあったりしたけど、
「海外でチームを作る」といういい経験をさせてもらった。
アジアでビジネスをするという自分のゴールに少しは近づけたかと思う。


・韓国、中国出張

帰国して、久しぶりに日本の友達と飲みに行ったり、キャッチアップの日々が続いてた。
ある日うちの社長と飲みに行ったときに、
「アメリカで営業にでる前に一回韓国、中国のオフィスに行った方がいいんじゃない?」
という一言から、その3日後に韓国に飛び、5日間の弾丸韓国、中国出張をしてきた。
このスピード感。ベンチャーならでは。

でも実際、今回の出張は会社に全く利益を生まない、要は単なる「見学」。
罪悪感と感謝を感じつつも、現地スタッフにひたすらヒアリングを重ね、
家庭訪問させてもらったりと、マーケティングリサーチをしてきた。
細かいことはまた別途書くつもり。


・姉の結婚式@沖縄

なんと。うちの姉が結婚した。
姉とは年が近いため、僕は彼女からすごく影響を受けてきた。
彼女は高校卒業してすぐアメリカの大学に行ったり、世界各地を旅行したり、
大学卒業後は香港で働きだしたり、世界を駆け回ってる人。
そんな姉をみて、海外というものに僕は自然と興味を持つようになったんだと思う。

僕が努力肌な人間に対して、姉は天才肌で、
あらゆることを要領よくこなし、自分のやりたいこと、行きたい道をスイスイと開拓していく。
身長150cmくらいなのに、僕から見える彼女の背中はでっかくて、
世の中で一番尊敬している人。

そんな彼女が結婚。
沖縄で両家の家族だけで、こじんまりとした、でも暖かいいい式だった。
式直前までは僕は全然実感が湧かなかったのだけど、
父親と姉がバージンロードを歩いているのを見て、さすがに家族一同号泣。
ちなみに弟は僕の隣で感極まって、極まりすぎて、鼻血をだしてた。


・シェアハウスで居候@中目黒
日本に帰ってきて、満員電車での通勤というものが嫌で嫌すぎて、
もう我慢ならん!ってときに友達が
「中目黒でシェアハウスしてるから泊まっていいよ」と誘ってくれた。

中目黒から徒歩10分程の住宅街にある普通の一軒家で、
男3人、女2人、居候2人の賑やかな家。
住人は出会いやイベントが大好きな人達で、
イベントのミーティングをしたり、家飲みをしたり、いろんな人が居候したりと、
家を出会いの場としてフル活用してた。

ルーム/ハウスシェアって学生だけがするもの、みたいなイメージがあったけど、
社会人でもやろうと思えばできるもの。
住む人によるけど、純粋に楽しそう。
僕もどこかに長期滞在することになったら絶対やろうと思った。


・週末香港旅行
アメリカに行ったら少なくとも6ヶ月は帰ってこれないので、
彼女、姉夫婦に会うために先週末香港に行ってきた。

香港ディズニーランドも初めて行った。
世界に5つあるディズニーリゾートで唯一の赤字になっているらしい。
中国人観光客がメインのターゲットなのに、
上海にも新しくディズニーが開園されることが決まり、益々厳しい香港ディズニーランド。
ポジショニングが中途半端なのは否めない。

香港は姉がいるせいでもう何回も行ったことがあるのだけど、
行く度に香港のグローバルさに驚かされる。

歩道橋やビルの日陰に段ボールを敷いて、終日お喋りするフィリピン人のお手伝いさん。
金融系と思われるびしっとスーツに身を包んだ欧米人。
公園でスカーフで顔を覆ってバギーカーを押すイスラム人。
ブランド品やディズニーランドの紙袋を大量に持って街を闊歩する本土の中国人。
偽物の時計を道端で売りつけるインド人。

お世辞にもバランスのとれたグローバルさ、とは言えないけど、
香港のいろんな人種、価値観の混ざったカオス具合が個人的には好き。
でも悲しいことに今回はディズニーランドでカメラをなくしてしまった。
ショック!でもiPhone4買ったからいいけどね。でもショック。


・アメリカ到着

ついに来た。LAに来た。
自分のポジションが海外営業でありながら、
フィリピンでオペレーション業務をしていたので、全く営業活動をしなかった1年目。
この4月からついに営業デビュー。
といっても当分は先輩のサポートや既存クライアントのフォローアップを担当予定。

アメリカの大学を卒業して、フィリピンでも英語で業務をしていたけど、
自分のビジネス英語なんてまだまだだし、
営業としても何も結果をだしたことがないので、正直ビビる。
でも、まぁやるしかないので、
この6ヵ月はひたすら営業としてイチから学んでいこかと。

それにしても来てから1週間、LAとSFのギャップに正直戸惑ってる。
どこでもバスで移動できたSFに比べ、車がないとどこにも行けないLA。
アジア人移民が多く多様性に富んだSFに比べ、ハリウッド的で白人文化丸出しのLA。
同じアメリカでもこんな違ううんだと実感。

このでっかいアメリカで自分がどこまでやれるのか、
まずは仕事にプライベートに体当たりで挑戦していこうと思う。

You are what you do, not what you say
行動あるのみ!

Sunday, March 20, 2011

【映画レビュー】127 Hours

フィリピンから帰ってくるときに観たノンフィクションドキュメンタリー。
グランドキャニオンでトレッキングしている際に転落事故に遭い、
そこから127時間、「生きたい」という執念をただひたすら持ち、
もがき苦しみ、サバイバルし、
そして生きるか死ぬかギリギリのところで救助されるという壮絶なストーリー。


自分の腕に大きな岩に挟まれ動けなくなり、
最終的にはアーミーナイフで自分の腕を切るという、
生きる執念を生々と描いた作品。
フィリピンで映画を見てる際に気絶した人がいたとかいないとか。



ちなみにこれが実際に事故に遭われたAron Ralston本人。
地震の後、「生と死」に対して凄く敏感になっているこの時期に、

人の「生きたい」という執念を強く感じる作品。